そばに大根おろしを添えて味わう福井県のご当地そば。
ピリッとした大根の辛みは、香り高いそばとの相性が抜群でシンプルながら店ごとに違う味わいが楽しめます。
基本の構成は、そばと大根おろし、ダシまたは生醤油、薬味(ネギ・カツオ節)ですが、店によって食べ方がさまざまであることも特徴です。
そば処である福井県のなかでも越前市は“そばの聖地”として知られています。
市内を巡れば、老舗はもちろん、若いそば職人が腕をふるう店など、数多くのそば店を見ることができ、福井に根付いたそば文化を実感することができます。
府中城下町の面影を残すまち並(寺町通り)
越前おろしそばの始まりは今から400年以上前。
1601(慶長6)年に府中(現在の越前市)の領主となった本多富正公が、京都・伏見のそば職人、金子権左衛門を伴って赴任してきたことがきっかけです。
城下の医者と相談し、そばが健康面でよりプラスになるよう、大根おろしと一緒に食べることを考案したのが「越前おろしそば」の由来だとされています。
時代は昭和になり1947(昭和22)年。
昭和天皇が福井に御行幸された際、武生(現在の越前市)で召し上がられたおろしそばを大変お気に召され、おかわりを所望されたそうです。
御所に戻られてからも、そばの話が出るたびに「あの越前のそばは…」とお話しされたことに由来して、「越前おろしそば」の名が全国で知られるようになったという逸話があります。
個性豊かな「越前おろしそば」
※各店の「おろしの辛さ」「麺の太さ」のデータは越前市観光協会調べです(感じ方には個人差があります)。
※「おろしの辛さ」については、同じ店舗でも時期によって辛さは変わります。
※辛さ・太さについては、予告なく変わる場合があります。
お店No | つゆの※1提供方法 | 薬味(ネギ・カツオ節)の提供補法 | そば湯※2の提供補法 | |||||
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お店側でかける | お客様でかける | 麺にのせて提供 | 別皿で提供 | つゆに入れて提供 | 付けて提供 | 希望により提供 | 提供していない | |
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8 | どちらか選べる | どちらか選べる | ● | |||||
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※1 「つゆ」には、ダシの入ったつゆもあれば、ダシを入れず大根のしぼり汁と生醤油を混ぜたものなど、店ごとにさまざまな特徴があります。
※2 そば湯については、営業開始の早い時間帯には提供できない、または提供できたとしても味が薄いなどの場合があります。
※提供スタイルについては、予告なく変わる場合があります。
噛んだ時のそばの甘み、のどを通る時の美味しさが特徴の、堅めでコシがある太麺の二八そば。県産そば粉を手打ちし、ダシは季節の大根が持つ辛みの調整にもこだわる。
創業から150年。おろしそばは、製粉からこだわる十割そばを、生醤油を入れただけの大根おろしで味わう昔の食べ方のままで提供。「そばの味はこれが一番わかる」と主人。
毎日、玄そばから皮ごと粗めに自家製粉して作るそばは太めの平打ち麺。食感がよく、大根おろしも絡みやすい。挽き方や太さが異なる「てびきもりそば」「もりそば」もおすすめ。
地元福井と北海道の自社農場で栽培から手がけ、自家製粉の挽きたてのそば粉を使用。のどごしがよく末永く愛されるそば。福井名物のメニューも豊富に揃う。
5月11日オープンの「宗近製麺所」直営店。こちらの店舗でしか味わえないそばは、麺は直営店オリジナルを考案。つゆにもこだわり、枕崎産カツオと真昆布からとったダシを使用。大根おろしには辛味大根をブレンド。
大正14年創業「武生製麺 」の直営店。本店とは異なり、香りと歯ごたえを追求した昔ながらの太麺おろしそばが特徴。2023年開業の道の駅越前たけふ内にある。
自家製の二八そばを味わうダシは、こちらも自家製の手作りダシ。辛みの少ない大根を使うことで生まれる、やさしく深い味わいを楽しめる。
手打ちで極細麺の二八そばは、なめらかでのど越しのよさが特徴。いりこを使ったぶっかけダシ、カツオを使ったつけダシから好みのダシを選べる。小さなそばがきのおやつ付き。
地元産の大根のしぼり汁に生醤油を合わせたダシで食べる手打ちの二八そば。太めのそばと大根の辛みの美味しさが後を引く。看板メニューの「とりそば」もぜひ。
越前市産の玄そばを自家製粉し手打ちする九割そば。地元そばの“挽きたて”ならではの香り、美味しさの違いを楽しめるよう、大根の甘みと辛みをブレンドし調整している。
福井県産の最上級そば粉を使用したおろしそばは、辛味が効いた出汁であっさりとしたのどごし。単品の他、ソースカツ丼やボルガライスとのセットメニューもある。
冷たいおろしそばに合うよう、太麺でツルっと食べられる手打ちの二八そば。辛みのある大根の風味そのままのしぼり汁に醤油を合わせて食べる、強めの辛さが心地よい。
コシがあってなめらかな十割そばと通常の倍以上の素材で作る特製の濃厚ダシ。両方のしっかりした味わいの調和が一つの美味しさに。食後は自慢のコーヒーでゆったり。
細麺でのど越しがよい、県産そば粉を使う手打ちの二八そば。大根は自分の畑で作った季節のものを使用。注文が入ってから作る人気のいなりずしと合わせるのもおススメ。
すった長いもを大根のしぼり汁を使うダシに入れるので、大根の辛みとマッチしのど越しもいい。越前市産そば粉の二八そばは、打ち方や酸性の水、茹で時間にもこだわる。
地元農家が営むテイクアウト専門店。自家栽培のそば粉を使用したそばは、そば粉が十割に対しつなぎが二割の外二八そば。初夏~秋までの期間限定(お弁当スタイルで提供)。
自慢の一品が、県産そば粉で毎日手打ちするそば。そば粉10、つなぎ2の「外の二八」で作るのど越しのいい細麺のそばは、辛み大根、甘めの手作りダシと相性がいい。
県産そば粉で手打ちする外一(そば粉10、つなぎ1)そばは、店舗裏の名水「御清水」を使い、舌触りもなめらか。味と香りが強いそばと、大根のしぼり汁で作る辛めのダシが合う。
創業は大正10年。県産そば粉を使い手打ちする太麺のおろしそばは一番人気。そばに合うようダシには甘くまろやかな地元の醤油を使い、そばの香りを引き立たせている。
昭和5年創業の大衆食堂。毎朝汲む地元の名水「御清水」を使う自家製の二八そばとダシで、代々変わらぬ味を提供している。油揚げやとろろなどのトッピングもおススメ。
創業200年の7代目主人が打つのは、越前市産そば粉の風味を楽しめる外一(そば粉10、つなぎ1)のそば。粗挽きで細麺に仕上げ、香りに食感、コシとのど越しのよさが特徴。
県産在来種のそばを自家製粉し、抹茶で色付けした手打ちそば。大根のしぼり汁に生醤油を合わせたさわやかな辛さのダシが、細麺そばの香りとのど越しを際立たせる。
江戸時代後期創業の老舗そば店。越前市産そば粉を使う手打ちの二八そばは堅めの食感で、甘みがほのかに感じられるのが特徴。辛みのきいたおろしとの相性も抜群。
そば殻付きのそばの実・玄そばを手臼で粗挽きに。噛み締めるほどにそば本来の味と香りが押し寄せる。大根おろしにもこだわり、直前におろした大根3種類をブレンド。
そば殻付きのそばの実・玄そばを手臼で粗挽きに。噛み締めるほどにそば本来の味と香りが押し寄せる。大根おろしにもこだわり、直前におろした大根3種類をブレンド。
そばは主に丸岡町産の玄そばを使用。うす皮を残した二番粉をさらに細かく製粉したそば粉で打つ。大根おろしは、季節に適した辛みのある大根を店主が選んでいる。
県産そば粉を使う手打ちの二八そばはモチモチの食感。甘みも感じる濃いめのダシで、さっぱりと食べることができる。カレー南蛮そばなどメニューも豊富にそろう。
地域の特性をいかしたそばが各地方にある日本。
数あるそばの中、ここ数年注目を集めるのが、府中(越前市)で400年前に生まれた「越前おろしそば」です。
《日本三大そば》
出雲そば(島根県)
《日本三大そば》
戸隠そば(長野県)
《日本三大そば》
わんこそば(岩手県)
ご隠居
「そばで頑張る頼もしい職員のおかげで、ずいぶん、肩の荷をおろして仕事ができています。」
助さん
「中学2年から付き合い始めた妻とは、麺のように長い付き合い(約20年)。ピリッと辛みのきいた一言を言われることもありますが、今も変わらず大好きです。」
格さん
「インスタグラマーやってます。フォローよろしくね!
@fukui_pr.model」
まち男
「単身赴任できています。生まれは横浜、育ちは神戸、勤めは越前市です(汗)。」
まち娘
「ちゃんとシワ修正してね。我が家の年越しそばは越前おろしそば!」
助さん
「中学2年から付き合い始めた妻とは、麺のように長い付き合い(約20年)。ピリッと辛みのきいた一言を言われることもありますが、今も変わらず大好きです。」
ご隠居
「そばで頑張る頼もしい職員のおかげで、ずいぶん、肩の荷をおろして仕事ができています。」
格さん
「インスタグラマーやってます。フォローよろしくね!
@fukui_pr.model」
協力
協力C.A.L
衣裳提供・着付け指導日本民族衣裳源流会